top of page
【二章】

 

各々に用意されていたサブルームの奥には、沙織が手に入れた案内書通り、隠し扉が存在していた。隠し扉の先も代わり映えのしない白一色に染められた部屋だ。しかし、見えた目は同じでも、サブルームとは明らかに違うところがあった。それは、中央に堂々と鎮座する白い机と、その上に置かれたタブレット。そして、一番異彩を放っていたのは、机の奥の地べたに書かれた、禍々しさを漂わせる胡散臭い魔法陣だった。

部屋の状況を一通りみんなが確認し終えたのか、学校のチャイムのような音の後に、アナウンスが流れた。

 

『皆様、部屋を一通りご覧になったと思われますので、説明を始めたいと思います。まずは、皆様が一番気になっているであろう物、魔法陣についてです。それは、簡単に言うと、ワープ装置となっております。皆様にはお手元のタブレットでスタート地点となる1部屋をランダムで決めてもらいます。部屋は9×9の合計81部屋用意されており、その中から、ゴールとなる1部屋であるブレイクアウトルームを見つけてもらうことになります。スタート地点から、次の部屋への移動方法はタブレットに記載されますので、それに則って、ゴールを目指してください。それでは、次はブレイクアウトルームでお会いしましょう』

 

アナウンスが終わったと同時に、タブレットが光を放った。覗いて見ると、そこにはアナウンスで言っていたスタート地点のことや、部屋の移動方法について表示されており、9つある項目にそれぞれ目を通すことになった。

 

 

 

​↑次の画面で表示されるキャラクターシートを読んでからでないと理解できない箇所があると思うので、今は流し見程度でご覧ください(ルールは次の画面でも確認できます)

bottom of page