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【最終章】

それぞれの報告によると、ゴールとなるブレイクアウトルームを見つけ出すことは誰もできなかったようだ。手掛かりはたくさんあったが、それを用いても探り当てることは出来なかった。

 

『もう少し時間があれば見つけられたかもしれませんが、タイムアップです。ここで全て終了。脱出は不可能〜。と言いたいところですが、皆さんには特別にブレイクアウトルームに向かう権利が与えられました。なので、これから車椅子の方が入った部屋に向かってもらい、ゴールまで直通で行ってもらいます』

 

誰もが今までの装置のアナウンスとは異なる声音に疑問が生まれ、質問を投げ飛ばしたが、装置の電源は切れてしまった。仕方なく、4人で車椅子の人物がいた部屋に入ると、そこにはバリアフリーの昇降機が、部屋の奥に用意されていた。そのまま上がり、『二-2』と書かれたドアを目にする。そこで、ゴールは『二-2』なのかと思いながらも、一同がゴールの部屋に入った。

 

そこには、

 

―――――死体があった

『殺人事件が起きました。繰り返します、殺人事件が起きました。これより、議論を始めます。各々は共有情報とともに、自分が得た情報から、誰が犯人なのかを当ててもらいます。過半数を集めた場合、その人はその場で処刑となります。執行人は犯人探しに最も貢献した者とします。それでは、始めてください』​

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